「なぜ、幼少期の親との関係が、大人になった今でもこんなに影響しているんだろう」
前回の記事では、愛着とは何か、毒親育ちと愛着障害の関係を学びました。でも、こう思いませんでしたか。
「愛着理論って、どうやって生まれたの?」 「科学的な根拠はあるの?」
今回は、愛着理論の創始者ジョン・ボウルビィと弟子のメアリー・エインズワースが明らかにした発見を学びます。彼らの研究は、あなたが悪いのではないということを、科学的に証明してくれたのです。
1. ジョン・ボウルビィという人物
ジョン・ボウルビィ(1907-1990)は、イギリスの精神科医です。
彼自身、上流階級の家庭で育ちましたが、母親とは1日1時間しか会えず、4歳で愛着を形成していた乳母と突然別れ、7歳で全寮制の学校に送られました。この個人的な痛みが、後に「母子関係」の研究へと駆り立てたのです。
💡 機能不全家族について
物理的なケアがあっても感情的つながりが欠けた環境は機能不全家族の一つです。詳しくは「毒親とは?」をご覧ください。
2. 戦争孤児研究——愛着理論の始まり
1950年、WHO(世界保健機関)がボウルビィに戦争孤児の調査を依頼しました。施設では物理的ケア(食事、衣服、医療)は提供されていたのに、子供たちに深刻な問題が見られたのです。
💡 感情的ネグレクト
物理的ケアがあっても感情的つながりがない——これは深刻な問題です。詳しくは「毒親の種類」をご覧ください。
施設では職員が交代制で働き、特定の養育者との継続的な関係がありませんでした。
母親との分離後の3段階
第1段階: 抗議 → 激しく泣き、母親を探す(数時間〜数日)
第2段階: 絶望 → 泣き止み、無気力になる(数日〜数週間)
第3段階: 離脱 → 表面的には回復したように見えるが、感情的つながりがない。
本当の母親が戻っても無視する
ボウルビィは気づきました。これは単なる「寂しさ」ではなく、
深刻な心理的ダメージだと。
母性剥奪の概念

ボウルビィは1951年にWHOに報告書を提出し、画期的な結論を述べました。
「乳幼児の健全な発達には、母親(または母親代理)との温かく、
親密で、継続的な関係が不可欠である」
それまで、子供の発達で重要視されていたのは物理的ケアだけでした。
でも、ボウルビィは主張したのです。
物理的ケアだけでは不十分。子供には特定の養育者との情緒的な絆が必要である。
これが、愛着理論の始まりでした。
3. 愛着理論の核心的概念
愛着は本能的システム
ボウルビィの革新的な点は、進化論的視点を導入したことです。
人間の赤ちゃんは極めて未熟な状態で生まれます。養育者がいなければ数時間で命を落とすでしょう。だから進化の過程で、養育者との絆を作り、維持する能力を持った赤ちゃんが生き残りやすかったのです。
つまり、愛着は「甘え」でも「依存」でもありません。
生存のための本能的システムなのです。
安全基地(Secure Base)

安全基地とは、子供が世界を探索するための「拠点」となる、信頼できる養育者のことです。
2歳の子供が公園で遊んでいるとします。母親がベンチに座っています。子供は時々振り返って母親を確認しながら、滑り台に挑戦します。転んで怖い思いをしたら、すぐに母親のところに戻って抱きしめられ、安心したらまた遊びに戻ります。
これが、安全基地が機能している状態です。
💡 幼少期の経験と発達
安全基地の有無は脳の発達にも影響します。
詳しくは「幼少期の人格形成と毒親の影響」をご覧ください。
安全基地は3つの機能を果たします
- 探索行動の促進 – 安心して世界を探索できる
- 感情調整のサポート – 強い感情に圧倒されたとき、戻って落ち着ける
- 自己肯定感の土台 – 「困ったら助けてもらえる」「自分は大切にされている」という基本的信頼感
内的作業モデル(Internal Working Model)
子供は養育者との相互作用を通じて、自分と他者についての「モデル」を心の中に構築します。
自己モデル: 「自分は愛される価値があるか?」「自分は大切にされるか?」
他者モデル: 「他者は応答的か?」「困ったら助けてもらえるか?」
このモデルは無意識のレベルで機能し、
新しい人間関係でも同じパターンで反応してしまうのです。
💡 潜在意識への刷り込み
内的作業モデルは潜在意識に深く刻まれます。詳しくは「潜在意識に刷り込まれる幼少期の傷」をご覧ください。
4. ボウルビィ理論の革新性
ボウルビィの理論は、当時の精神分析学界に衝撃を与えました。
フロイトの精神分析では、赤ちゃんが母親に愛着を示すのは母親が食べ物(乳)を与えてくれるからと考えられていました。愛着は「二次的欲動」とされていたのです。
しかし、ボウルビィは主張しました
「愛着は、食物とは独立した、一次的な本能的システムである」
この主張は、ハリー・ハーロウの代理母実験(1958年)で実証されました。アカゲザルの赤ちゃんに「針金の母親(ミルクが出る)」と「布の母親(柔らかいがミルクは出ない)」を与えると、赤ちゃんザルはほとんどの時間を布の母親のそばで過ごしたのです。
これは、愛着が食物とは独立していること、
「温かさ」「安心感」「触覚的な接触」が重要であることを示しました。
5. メアリー・エインズワースの研究
メアリー・エインズワース(1913-1999)は、カナダ出身の心理学者です。1950年にロンドンでボウルビィの研究チームに加わり、愛着理論に深い関心を持ちました。
ウガンダ研究——感受性仮説の起源
1954〜55年、エインズワースはウガンダで画期的な研究を行いました。
- 対象: 26組の母子
- 期間: 9ヶ月間、2週間ごとに家庭訪問
- 観察: 母子の日常的な相互作用を詳細に記録
この観察を通じて、エインズワースは重要な発見をしました。
母親には大きな個人差があるということです。
ある母親は赤ちゃんの信号に非常に敏感で、適切に応答していました。そうした母親の赤ちゃんは、母親を「安全基地」として使い、安心して探索していました。
一方、別の母親は信号に気づかなかったり、誤解したりしていました。
そうした母親の赤ちゃんは、不安そうだったり、無関心を装ったりしていました。
エインズワースは、この個人差を感受性(sensitivity)という概念で説明しました。
感受性: 子供の信号に気づき、正確に解釈し、適切かつ迅速に応答する能力
そして、画期的な仮説を立てました:「母親の感受性の高さが、子供の愛着の質を決定する」
6. ストレンジ・シチュエーション法
エインズワースがアメリカに戻り、ジョンズ・ホプキンス大学で考案したのが、
ストレンジ・シチュエーション法(Strange Situation Procedure)です。
この実験は1歳〜1歳半の乳幼児を対象に、約20分間で8つの場面を経験させます。
なぜ「ストレンジ(strange)」なのか
「ストレンジ」とは「見知らぬ」という意味です。子供にとって見知らぬ部屋、見知らぬ人、見知らぬ状況——これらがストレスを生み出します。そのストレス下で、子供が母親をどう使うか(安全基地として機能しているか)を観察するのです。
実験の流れ(8つの場面):
- 導入(30秒) – 母親と子供が入室。実験者が部屋を案内
- 母子だけ(3分) – 子供が探索するか、母親をどれくらい気にするか観察
- 見知らぬ人登場(3分) – 実験者が入室し、母親と会話後、子供と遊ぼうとする
- 第一分離(3分) – 母親が退室。見知らぬ人と二人きり(最重要場面)
- 第一再会(3分) – 母親が戻る。子供の反応を観察(最重要場面)
- 第二分離(3分) – 母親が再び退室。子供が完全に一人に
- 見知らぬ人が戻る(3分) – 実験者が入室。なだめられるか観察
- 第二再会(3分) – 母親が戻る。実験終了
何を観察するのか
エインズワースが特に注目したのは
- 分離時の反応 – 泣くか、泣かないか。探索は続くか、止まるか
- 再会時の反応 – 喜んで近づくか、怒りを示すか、無視するか、
すぐに落ち着くか - 探索行動 – 母親がいるとき遊ぶか、母親がいないとき探索が止まるか
- 見知らぬ人への反応 – 母親と見知らぬ人への反応にどれくらい差があるか
この標準化された方法により、愛着を科学的に測定できるようになりました。そして、観察された行動パターンから、4つの愛着スタイルが分類されたのです。
7. 4つの愛着スタイル
ストレンジ・シチュエーション法により、エインズワースは愛着を4つのタイプに分類しました(4つ目は後にメアリー・メインらが追加)。
これらはすべて「適応戦略」です。
子供は、与えられた環境で生き延びるために最善を尽くしています。
安定型(B型) – 約60〜65%
実験での行動:
- 母親がいると安心して遊ぶ
- 分離時は悲しむが、見知らぬ人に少しなだめられる
- 再会時は喜んで近づき、すぐに落ち着く
母親の特徴: 高い感受性。一貫して応答的
大人への影響: 適度に自立し、適度に頼れる。親密な関係を心地よく感じる
不安型(C型) – 約10〜15%
実験での行動:
- 母親にくっついて離れない
- 分離時は激しく泣く、パニック状態
- 再会時は近づくが、すぐには落ち着かない。しがみつく一方で怒りも示す
母親の特徴: 応答が不一致。機嫌により対応が変わり、予測できない
子供の内的体験: 「お母さんは、いつ来てくれるか分からない」 「常に注意を引き続けないと、忘れられてしまう」 「私は、もっと頑張らないといけない」
大人への影響: 見捨てられ不安が強い。相手の愛情を常に確認したがる
具体例(恋愛場面)
彼からのLINEが1時間遅れただけで、心臓がバクバクする。
「嫌われたかもしれない」「他に好きな人ができたのかもしれない」
頭では「考えすぎだ」と分かっているのに、不安が止まらない。何度も既読を確認してしまう。
デートの約束をしても、「本当に来てくれるだろうか」と不安になる。会えば会ったで、「次はいつ会えるの?」とすぐに確認したくなる。相手が少しでも冷たく感じると、「何か悪いことした?」「嫌われた?」と何度も聞いてしまう。
職場での現れ方
上司の機嫌を常に気にしてしまう。ちょっとした指摘でも「評価が下がった」「クビになるかもしれない」と過剰に不安になる。承認を求めて過剰に報告・連絡してしまい、「面倒な部下」と思われることも。
💡 恋愛における愛着パターン
詳しくは「毒親育ちの恋愛・人間関係のパターン」をご覧ください。
回避型(A型) – 約15〜20%
実験での行動:
- 母親にあまり関心を示さない
- 分離時も泣かない(平気そうに見える)
- 再会時も近づこうとしない、目を合わせない
重要な発見: 表面的には平気そうでも、
内心では強いストレスを感じている(心拍数・コルチゾールが高い)。
感情を抑圧しているのです。
なぜ感情を抑圧するのか
回避型の子供の母親は、拒絶的または感情的に不在です。
- 子供が泣いても来てくれない
- 甘えようとすると「うっとうしい」と言われる
- 感情を表すと「大げさ」と否定される
- 抱きしめてもらえない
だから、子供は学習します。
「どうせ来てくれない」 「頼っても無駄だ」 「感情を出すと嫌われる」
そして、感情を抑圧し、一人で何とかしようとするのです。
これが、回避型の「無関心」の正体です。
母親の特徴: 拒絶的または感情的に不在。「感情を出すと嫌われる」と学習させる
💡 毒親育ちの性格特徴
「感情を出せない」「頼れない」などは毒親育ちに多い特徴です。詳しくは「毒親育ちに多い性格特徴」をご覧ください。
大人への影響: 親密さを避ける。「一人の方が楽」と感じる
具体例(恋愛・人間関係):
恋人ができても、「週に1回会えば十分」と感じる。
相手が「もっと会いたい」「もっと連絡したい」と言うと、息苦しさを感じてしまう。
「重い」と感じて距離を置きたくなる。
「愛してる」と言われても、どう返していいか分からない。
感情を言葉にするのが苦手で、「何を考えているか分からない」とよく言われる。
親しい友人がいない。職場でも必要最小限のコミュニケーションしか取らない。
飲み会は「時間の無駄」と感じて断る。
でも、本当は寂しさを感じていることに、自分でも気づいていない。
混乱型(D型) – 約5〜10%
実験での行動:
- 一貫したパターンを示さない
- 近づきかけて途中で止まる(フリーズ)
- 矛盾した行動(近づきながら目をそらす など)
- 怯えた表情
「解決不可能なジレンマ」: 危険を感じたら母親に近づきたい。
でも、その母親自身が恐怖の源。近づく?→怖い→逃げる?→でも危険→近づく?→怖い...
このループには解決策がありません。だから、行動が混乱するのです。
母親の特徴: 虐待的、極度に不安定、または親自身が未解決のトラウマを抱えている
どんな家庭で起きるか:
- 身体的・精神的虐待がある家庭
- 親がアルコール依存症や薬物依存症
- 親自身が深刻なトラウマを抱えている
- 親が極度に不安定で予測不可能(今日は優しいが明日は暴力、など)
- DV家庭で子供が目撃者になっている
💡 家庭環境と混乱型愛着
夫婦仲が極端に悪い家庭でも形成されます:「夫婦仲の悪さが子供に与える影響」
大人への影響: 親密さを強く求めながらも強く恐れる。感情の揺れが激しい
具体例(日常生活での困難):
恋愛では、相手を激しく理想化したかと思えば、些細なことで「裏切られた」と感じて激しく失望する。近づきたいのに、近づくと怖くなって突き放してしまう。相手は混乱し、関係が不安定になる。
職場でも、上司を信頼したいのに、何かあると「攻撃されるのでは」と過剰に警戒してしまう。人間関係が長続きせず、孤立しやすい。
感情のコントロールが難しく、些細なことでパニックになったり、逆に完全に感情が麻痺してしまうこともある。自分でも「なぜこんなに不安定なのか」が分からず、苦しむ。
8. 感受性仮説と変化の可能性
感受性の4つの要素
エインズワースは、感受性を4つの要素に分解しました。
- 認識(Awareness) – 子供の信号に気づくこと
- 正確な解釈(Accurate Interpretation) – 信号が何を意味するか理解すること
- 適切な応答(Appropriate Response) – ニーズに合った対応をすること
- 迅速性(Promptness) – 適切なタイミングで応答すること
毒親の「感受性の低さ」
毒親は、感受性が低いのです。
過干渉・支配型の親:
- 子供の本当のニーズに気づかない(認識の欠如)
- 子供の信号を「親の都合」で解釈する(誤った解釈)
- 子供のニーズではなく、親の期待に応答する(不適切な応答)
具体例: 子供が「疲れた」と言っているのに、「もっと勉強しなさい。あなたのためよ」と言う。子供は休息を求めているのに、親は「成績を上げたい」という自分の願望で解釈してしまう。
子供が「友達と遊びたい」と言うと、「遊んでる暇があったら勉強しなさい」と否定する。子供の社会性発達のニーズより、親の「良い成績」という期待を優先する。
放置・ネグレクト型の親:
- 子供の信号に気づかない(認識の欠如)
- 気づいても応答しない(応答の欠如)
- または、応答が遅すぎる(迅速性の欠如)
具体例: 子供が「お腹空いた」と言っても、スマホに夢中で気づかない。気づいても「後で」と言って、結局2時間も放置する。
子供が学校で辛いことがあって泣いていても、「うるさい」と言うだけで理由を聞こうともしない。子供の感情的なニーズに全く応答しない。
DV・暴力型の親:
- 子供の信号を「攻撃」と解釈する(誤った解釈)
- 恐怖を与える応答(不適切な応答)
- 予測不可能(不一致)
具体例: 子供が「お父さん、これ見て」と無邪気に話しかけただけなのに、「うるさい!今忙しいんだ!」と怒鳴る。子供の「関心を共有したい」という信号を、「邪魔された」と解釈してしまう。
機嫌がいいときは優しいが、機嫌が悪いときは同じことでも怒鳴る。子供から見ると、何をしたら怒られるのか全く予測できない。
だから、毒親のもとで育った子供は不安定な愛着を形成するのです。
これは、子供の責任ではありません。親の感受性が低かった——それが問題なのです。
変化は可能——獲得された安定型
ミネソタ縦断研究などの長期追跡研究により、以下のことが分かっています:
- 愛着スタイルは継続する傾向がある – 約70%が同じタイプを維持
- でも、変化も起こる – 約30%は変化する
- 獲得された安定型の存在 – 幼少期に不安定でも、成人後に安定型を獲得可能
獲得された安定型になった人の共通点:
①長期的な心理療法の経験
- 特に愛着に焦点を当てた療法
- カウンセラーとの信頼関係が、新しい「安全基地」の経験になる
- 自分のパターンに気づき、新しい反応を学ぶ
②安定した恋愛関係の経験
- 安定型の愛着を持つパートナーとの関係
- 「信頼できる人がいる」という経験の積み重ね
- 不安定な反応をしても、相手が一貫して応答的でいてくれる経験
③信頼できるメンターとの出会い
- 教師、上司、友人など
- 支持的で一貫した関係
- 「あなたには価値がある」と伝え続けてくれる存在
④自己省察の習慣
- 自分のパターンに気づく
- ジャーナリング、瞑想などで内省する
- 「なぜこう反応してしまうのか」を理解する
変化には時間がかかる
獲得された安定型への変化は、一朝一夕には起きません。
数年から10年以上かかることもあります。
でも、確実に変化は起きます。
脳には神経可塑性があります。新しい経験を積み重ねることで、古い神経回路は弱まり、新しい神経回路が強化されるのです。
つまり、意識的な取り組みによって、愛着スタイルは変えることができるのです。
あなたは変われる
もしあなたが不安定な愛着スタイルを持っていても、それは「一生このまま」という意味ではありません。
気づいたことが、すでに変化の第一歩です。そして、適切なサポートを得ながら、新しい経験を積み重ねることで、安定した愛着を獲得することは可能なのです。
9. まとめ
ボウルビィの発見
- 愛着は本能的システム – 生存のために進化的に獲得
- 母性剥奪は深刻 – 物理的ケアだけでは不十分
- 安全基地が重要 – 探索、感情調整、自己肯定感の土台
- 内的作業モデル – 無意識の信念が人間関係に影響
エインズワースの実証
- 感受性仮説 – 母親の感受性が愛着の質を決定
- ストレンジ・シチュエーション法 – 愛着を科学的に測定可能に
- 4つの愛着スタイル – 安定型、不安型、回避型、混乱型
- 変化の可能性 – 獲得された安定型の存在
毒親育ちへの意味
ボウルビィとエインズワースの研究は、毒親の何が問題だったのかを科学的に明らかにしました。
毒親は、感受性が低かったのです。
- 子供の信号に気づかなかった
- または、誤って解釈した
- または、不適切に応答した
- または、予測不可能だった
- または、恐怖を与えた
そして、これは子供の責任ではありません。
不安定な愛着スタイルは、その環境における適応戦略だったのです。
でも、変化は可能です。
💡 さらに深く理解するために
- 基礎知識:「毒親とは?」
- 幼少期の影響:「幼少期の人格形成と毒親の影響」
- 恋愛パターン:「毒親育ちの恋愛・人間関係のパターン」
- 生きづらさ:「毒親に育てられると生きづらさを感じる理由」
- 自己肯定感:「自己肯定感が低くなるメカニズム」
- AC:「アダルトチルドレンとは」
次回予告
次回は、この理論をあなたの家庭に当てはめていきます。
- 機能不全家庭で具体的に何が起きていたのか
- 「安全基地」が崩れるとはどういうことか
- 毒親の養育態度がどのように不安定な愛着を形成するのか
理論を学んだ今、あなたの家庭で何が起きていたのかがより明確に見えてくるはずです。
自分の過去を理解することが、未来を変える力になります。
次回も、一緒に進んでいきましょう。あなたは一人ではありません。
参考文献・エビデンス:
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- Bowlby, J. (1969). Attachment and Loss, Vol. 1: Attachment. Basic Books.
- Harlow, H. F. (1958). “The nature of love.” American Psychologist, 13(12), 673-685.
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- Ainsworth, M. D. S., et al. (1978). Patterns of Attachment. Lawrence Erlbaum.
- Main, M., & Solomon, J. (1986). “Discovery of disorganized/disoriented attachment.” Affective development in infancy.
- Sroufe, L. A., et al. (2005). Minnesota Study. Guilford Press.
- Roisman, G. I., et al. (2002). “Earned-secure attachment.” Child Development, 73(4), 1204-1219.
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